第72話|恋愛と結婚は別?

付き合っている人がいるのにお見合いをするって、こういう気分なのかなあと思います。
彼氏には黙っておいて、実は「条件も人柄もよかったら、結婚はこっちと決めよっかな」
みたいな腹黒さで、それなりにウキウキしながら現場に向かうかんじ。


ついこの間まで「これが最後の恋!」みたいに一途だったくせに、その舌の根も乾かぬうちに
「恋愛と結婚は別」とも言えてしまう自分の恐ろしさよ・・・

三芳村の土地に疲弊していたわたしたちは、できれば今日出会う物件が衝撃的に素晴らしくあれと
心の中で祈りながら、早起きしてTさんに指定された場所に向かいました。
今回見せてもらうのは、どちらも君津市のもの。三芳村よりは随分と家から近いんです。


「やっぱり三芳村は遠すぎるかね。君津くらいだったら、正味1時間ちょっとで着くんだよね」
「そうそう。毎週末のことになるから、それってすごく楽なことだよね」
ドライブ中の会話も、なんとな〜く新しい物件に寄り添ったものになりがち。
「Tさんにはいろいろお世話になったから、ひょっとしたらここで恩返しってことになるかな」
「でもさあ、意外な落とし穴に注意だぞ。前見た、恐ろしいおばあさんが登場した物件も、条件はよかったよ。
ははははは!あれは忘れられないなあ!」
「ホントだね、あのおばあさんは強烈だったね、あはははは!」


もうすぐ運命の扉が開かれるかもしれないという期待からか、夫もわたしもやたらと明るいのでした。

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このブログについて

平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。

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Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

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