第63話|こんな風景が手に入るのなら、死んでもいい!

第一印象のよさにすっかり、気持ちが上向きになったわたしは、夫の方を見ました。
「どうよ、あなた。すごくステキな土地じゃない?」
「そうだなあ。いいなあ。でもさあ、ホントに手に入るのかなあ。」
夫もわたしと同様、安易に喜んじゃあいけないとばかりにすぐさま不安要素を口にしましたが、
顔はどう見ても弛緩しています。


「農地だからねえ。」
と、うなずきながらも、まだ「農地は手に入りにくい」という実態がよく分かっていなかったわたしは、
まーあどうにかなるっしょ。と、然したる不安も覚えずに目の前の景色に興奮しつづけました。


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おうちを下から見ると、こんなかんじ。

土地の公図を手にしたCさんが、タイミングを見て話しかけてきました。
「この持ち主さんの土地、ここだけじゃないんですよー。
北の方にも広い田畑がありますしね。山も部分的に持っていますし、ウラの竹藪もそうです。
ひとまずぜんぶ、見ておきましょうかね。足もとが悪いから、お子さん気を付けてねー。」
公図を見せてもらうと、地目が「田」「畑」「宅地」のほかに「山林」「原野」「墳墓地」なんていうものも。


見てすぐ把握できる広い田畑部分はいいのですが、「その角の三角地帯もここの地所ですね。」
「あの山のこっち側も。」「この藪の向こうもね。」「竹林の手前までの部分もね。」「こっから川までも。」
と、飛び地のようにばらばら点在している土地がいくつもあって、全体像がつかめない・・・。
(持ち主は先祖代々住んでいるため、近隣と所有地のの交換などを繰り返し、結果そうなったようです。)


とはいえ、わたしたちが当初から謳っていた条件をほぼ網羅している土地であることに、間違いありません。
(1)広い。(2)平ら。(3)明るい。(4)見晴らしがよい。(5)ケータイ旗3本たつ。


そして何とか、交渉次第では、(6)金銭的にクリアできる、かもしれないと。
(こーんなに広くていい土地、さぞや高いと思うでしょう。億とするんじゃない?って。
それが・・・いろんな「理由」があって、都心ではおよそ考えられないくらい安かったわけです。
でもでもね、世の中いいことばっかりなワケはない。)

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立派なソテツも植わってござる。

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コメント

野性的なソテツがまたいい雰囲気ですね。
「死んでもいい」とはまたいつもとは違った意気込みを感じます!
このまま何事もありませんように・・・って訳には行かないか!

うにさん、ソテツのよさを分かっていただけて嬉しいです!
わたしも、「死んでもいい」って思えることって人生に
そうそうないと思うんです・・・なので、がんばります・涙。
どうかどうか、応援よろしくおねがいします〜。


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このブログについて

平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。

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Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

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