第42話|あいまいな笑顔のワケ

「はあ。あの洗濯物が、なにか?不法占拠ってことですか?」
よくありますよね。長いこと隣りが空き地だったりすると、そこを我が物顔で使うヒトがいるって話。
使わないにせよ、誰かがそこに家を建てたりすると、逆恨みするとかね。
もしや・・・・。
「まあとにかく、土地を全部回ってみましょうか。下に続く斜面地もわりといいですよ。ちょっと見てみます?」
Tさんはあいまいな笑顔を浮かべて、すたすたと歩き始めました。

さっきまでうろうろ写真など撮っていた夫もやってきて
「なに、なんかまずいことあるの?ひょっとしてこの土地また接道してなかったりしたの?」
うーんさすが苦楽を共に乗り越えてきた夫婦だけあるな。わたしと同じ懸念を抱いたか。
「ちがうのよ。なんか、洗濯物のこととかでいろいろ問題があるらしい。」


とても頭の悪そうなわたしの応答で、夫の顔にハテナマークがいっぱい浮かんでしまったのですが
それより何より、下に続く土地がどんななのか気になったわたしは、適当に遊んでいたこどもたちを回収して
ひとまずTさんの後を追いかけることにしました。

« 第41話|気に入っちゃまずいの? | トップ | 第43話|道祖神の招きに逢いても・・・しりごみ »

このブログについて

平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。

第1話から読む »

著者プロフィール

profile.jpg
Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

アーカイブ