第39話|やっぱり房総はすごい

にいには、ひとりそのあたりを歩き回って、石を拾ったりしてけっこう楽しんでいます。
でもぽちんはまるでダメ。はじめは石をポケットに入れたりして遊んでいたのですが、途中から急に「こわい」と言って
しゃがみこんでしまいました。「ママ抱っこ〜。こわい〜」とべそべそ。
一体この娘は、何が恐いんだ?
2歳っていうのは、大人よりも敏感に、霊気とか妖気とかを感じるのでしょうか。

まさかねー。いくら荒涼としているからって、恐山じゃあるまいし。
「ぽちんは、どうしてこわいの?ママがいるでしょ。・・・ひょっとして、なんか見えるの?」と聞いてみると
質問がまるでとんちんかんだったらしく「なんにもみえないの!」とキレるぽちん。
「むしむしがくっちゅいちゃうのー。」と、足をにょっきりだすので、見ると靴下とかズボンの裾あたりに
小さなトゲトゲの実がいっぱいくっついています。
「アハハ、こりゃあ‘ひっつき虫’だ。オナモミっていう植物の実だよ。ぽちんはこれが恐かったんだね。」
夫は笑いながら、ぽちんの靴下にしがみついている‘ひっつき虫’をばりばりはずしました。
さらによく見ると、ぽちんは背が80㎝くらいしかないもんだから、袖や髪の毛にもその実がくっついています。


ひっつき虫に襲われて哀れな顔でべそをかいているぽちんがおっかしくてへらへら笑っていると、むこうでにいにが
「この土地気に入ったー。」と叫んでいるのが見えました。
「面白い形の石がいっぱいあるし、ひろいしー。ここにしようよ、ママー。」
「へえ、にいにはこの土地がいいの?」ヒトの感性っていうのは、親子でも結構ちがうものです。
わたしにはちょっとハードすぎる土地に見えたのですが、にいにはかなりお気に入りの様子。


「うん、かっこいいじゃん。そこの川で釣りもできるし。がさがさもできるし。」やっぱり男の子はさすがです。
どこに行ってもその場所にある自然に触れてはしゃぐにいにの、生き生きとした姿を目の当たりにするにつけ、
こどもにとって東京は逆に刺激の少ない場所なのかもしれないな・・・なんて思ったりします。
夫は、ぱちぱち写真をとって「やっぱり房総は凄いよな。こういう土地が売りに出てるんだから。」
とまたまた妙に感心しています。


うん、わたしも、そう思うよ。
こういう土地をフツウに紹介してくれるTさんの感覚からすると、既成概念がふっとぶような創造的な土地が
まだまだ、あるのかもしれない。

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このブログについて

平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。

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Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

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