第2話|夫のこと

結婚相手が、まさかこんなマニアだとは思っていませんでした。だって、大企業のサラリーマンで、仕事が忙しくて、帰りは深夜だし、趣味っていえば休日の空いた時間に息抜きとしてちょろちょろっとする程度って思うでしょう。

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他の女の家には行かないけれど、温室には行くんです。行ったっきり、ずうっと帰ってこないんです。さすがに嫉妬はしないけどね。

はじめてわたしが彼の実家(今、結婚してわたしも住んでいるのですが)に連れて行かれ「ここで、会社から帰ってきて深夜、コンビーフかじりながら一服して、植物見るんだ。」と彼のたてた温室に案内されたときも、こりゃあすごい数の鉢植えだなあ、とは思いましたが(それより、コンビーフを缶のままかじる侘びしさに、女心がゆれちゃったわけですが)後にわたしが、この植物達の引っ越し先を探すことになるとは、まあ、思い至りませんでした。


でもそれって想像力の欠如なのかなあ。植物好きなんて、きっと生き物に優しいひとなんだろうな、とほっとする要素くらいにしか思わないのが、フツウじゃないかしら。


何を隠そう、彼は根っからの「植物研究マニア」で、植物の栽培はいわゆる趣味ではなくて、仕事を凌駕するライフワークだったのです。結婚当初、庭に2棟たっていた温室は、今では3棟(各5坪)+フレーム(温床のこと)2棟+ビニルハウス(小さいやつ。1・5坪)1棟に膨れ上がっています。中には、サボテン、多肉植物、塊根類(いわゆる根っこが太った植物)、蘇鉄、シダ、あとなんだかよくわからないいろんなものがいっぱいつまっています。

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これは、多肉植物。よく見ると、確かにひとつひとつかわいいんだけど・・・
多すぎやしないかと思うんです。

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コメント

すご〜い。すてきだ。
私もこんなダンナがほしい。
ちなみに私の実家は千葉県館山市。ブログの続き、楽しみにしてます。

sakuma さんへ。
コメント、ありがとうございました。
・・・ほんとに、こういうダンナがいいですか?!
とってもビビットな人生にはなりますが、
大変ですよ〜。妻は。
ご実家、館山はどちらでしょうか?
わたしも実家が館山だったらよかったのにな。

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このブログについて

平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。

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Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

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