〜『ボクのママはいつか地主』を読んで下さっているみなさんへ、お知らせです〜

いつもこのブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
欲しい土地を目の前にうじうじモサモサしているわたしたち。
ほとんどの方が「ええい早く決めろ!」としびれを切らしていらっしゃったことと思います。
一部では『ボクのママはいつか挫折』とまで言われていたくらい。
でも、むしろその、逆でして・・・


今回、居ずまいを正して、みなさんにお話しなければならないことがあるんです。


読んでくださっている皆さんの中には、もうお気づきの方もいらっしゃると思うのですが、
実は、実は実は、実はもう、わたしたち・・・


8700坪の土地、房総に買っちゃってます!
買っちゃって、住んじゃってます!
ずっと、土地探し中みたいなタイトルで続けていて、みなさんスミマセン!


物件探しのすったもんだを毎週ブログにアップする一方で、
実は房総での週末田舎暮らしを満喫していたというこの表裏に、小生ずっと心を痛めておりました。
ブログを見て下さった方から「Mioriさんのご家族にふさわしい土地があります」
なんてご親切に紹介していただくこともあり、そんなときは本当に、ごめんなさいっ・・・と心の中で
平身低頭で謝っていました。
精神的にも追い詰められていき、途中でカミングアウトしてしまおうかと真剣に迷い続けていましたし、
実は日々進行している三芳村の生活の、リアルタイムな感動が腐っちゃう!と焦ったことも、数知れず。
でも、このブログでの土地探しの一部始終にはほとんど偽りはなく、
(あ、わたしのひとりよがりな思い込みとかは結構あるかも。特に夫からは異議もありましょう)
この直近の経験をそのままトレースすることで、臨場感を味わっていただければ、と思い直し、
ここまでやってきてしまいました・・・


振り返れば1年前。正確に言えば、昨年のお正月を過ぎた頃。
売主さんとの売買契約が成立し、晴れて三芳村の土地は、わたしたちのものになりました。
寒い寒い冬の最中、夫が焦り狂っていた「ビニルハウス建設」をようやく果たして
東京の自宅から何百何千鉢もの植物の引越しをしました。これは死んだ。
(引越し屋さんには10件以上断られました。そりゃそうだ、気絶しそうなほど大変な作業だもの。)
そして、まだまだ売主さんの生活の残像が色濃く残るあの家へ、転がり込んだのです。
売主さんはすでに違う場所で生活していたため、家財道具一切を置いていってくれたので
コタツも湯のみもお鍋も洗濯機も、ぜーんぶ前の住人のもの。
まったく・・・間借りのような状態ではじまった、新生活でした。
それが今ではすっかり我が家。
「あ、家具や食器も新調したのね」と思いきや、なんのなんの!
今でもちゃっかり、コタツも湯のみもお鍋も洗濯機もそのまま使ってまーす。
先人の思いのこもった品をむやみに捨てないという方針です。
(実は、新調するお金がないからだけど。)

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じゃーん、でっかいビニルハウスです!!
夫の悲願、叶ったり。


そんなこんなも含め、今のわたしたちの生活をこれからもお伝えしていきたいと思い、
このブログの続編を新設することに決めました!


★『南房総リパブリック!』がはじまります★
わたしたちは「夢のセカンドハウス」を手に入れてからというもの、金曜の夜にはパソコンをとじ、
夜な夜な大荷物と子供を車に積んでアクアラインをわたり、真っ暗な農道を走って第二の家路につき、
朝起きたら長靴を履き、軍手をはめ、自然と格闘するという土着的な週末生活を営みはじめています。
これはハッキリいって、衝撃の日々です。
イイとか悪いじゃなくて、なにしろ圧倒的なんです。
究極のフレンチを食する感動もあるけど、空きっ腹にどかんとステーキ500gっていう歓びもあるでしょ?
身も心もぐおおおーっと満たされるような。


と言ってもよく分からないと思いますが、とにかく「週末は田舎で」なんていう絵空事のような二重生活を
実際にやってみたら(ホントにやってるヒト、意外にいないでしょ)、完全に惹きこまれちゃったわけです。
最初は夫のワガママに合わせているだけで、内心は、
「へっ、なにもわざわざ辺鄙な場所で疲れる生活しなくたって、都心にいて不足なんかないじゃないさ。」
と斜に構えていただけのわたしが、です。
「負けました」というかんじなんです。
毎週毎週、夫婦で万難を排して予定をあけ遠路房総に通っているわけだからそれなりに大変だし、
むこうではフル回転で体使って働くのでくたくたに疲れるにもかかわらず、金曜の夜が待ち遠しい・・・
という日々がつづいています。
そんなこんなしているうちに、うちのしょーもないこどもたちもちょっと大きくなりました。
(そして、わたしのお腹には・・・3人目もいる次第。ただいま妊娠7ヶ月でござい。)


で、今後はそんな現在進行形の房総ライフの詳細を、
『南房総リパブリック!』
の中で、随時お伝えしていきたいと思っている次第です。
なるべく頻繁にアップしますので、どうぞご愛読下さいませ。
何しろこれは、都心と田舎の二重生活の「生体実験」の記録です。
実務的に役立つ情報が満載・・・のはず。ご参考になれば幸いです♪


Miori


『南房総リパブリック!』へはこちら。
http://babamiori.exblog.jp/


追伸

4月15日をもちまして、こちらのブログへのコメント・トラックバックの受け付けは
終了させていただきます。
今後は、新ブログ南房総リパブリック!のコメント欄へ
お願いいたします。

第78話|土地も夫も‘難物’だけど、わたし・・・後悔してません!

その後、気が狂うほど煩雑な不動産売買契約書の作成や日程調整を経て、
いよいよ、あの土地がわたしたちのものとなる日が、近づいてまいりました。


「本当に、あの土地で、いいんだな」
契約日前夜、夫は突然そう言い出しました。
「・・・あなたひょっとして、この期に及んで怖気づいてる??やあねぇ」
笑い混じりにかわそうとすると、夫はしつこくコトバを続けました。
「いやあ、大きな買い物だなあって改めて思って。
言ってみれば生活の余剰部分の大支出だろ。ホントにおまえ、よく承知したなあ。
苦労と結婚したようなもんだよなあ。面倒ごとばっかりだし」
「突然、なに殊勝なこと言ってるの?夫の趣味が膨張してこんなことになっていい加減うんざり!
って、言ってもらいたいわけ?」

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第77話|愛されていた土地を買う、ということ。

夫の話は続きます。ライフワークとなっている植物研究のこと、子供たちを育てる環境についてのこと、
さらにはいつかこの地に生活の拠点をうつして地域活性にも一役買いたいのだということ・・・・・


売主さんは、うむ、うむと真剣に聞いてくださいました。
「ここはねえ、もうすっかり若いヒトたちがいなくなってしまって。残っているのは年寄りばかりですわな。
おたくみたいな若い家族が来てくれるとね、きっと部落のみんなも喜ぶと思うんですよ。
ただね、本当に土地が広いから、草ぼうぼうにしないようにするだけでもねえあなた、大変ですよ。
わたしも今は、ここに毎日住んでいるわけじゃあないから、知り合いや親戚に手伝ってもらって
何とか隣近所に迷惑をかけないようにはしてきたけど・・・・それもしんどくなっちゃてねえ、
思い切って売りに出すことにしたくらいでしてね。


何しろ先祖代々守ってきた土地なもんでね、やっぱりほっぽらかしにするようなヒトには売るなって、
わたしのまわりも言うんですよ。
今までもここを売りに出してから、何人か欲しいというヒトが訪ねてきてねえ、それでも結局、
いろいろと相手さんとの条件が折り合わなくてやめたんですよ。
本当に気に入ってくれるヒトにだったら、渡してもいいかなと、思ってはいるんですけどねえ」


なるほど・・・・わたしには、この売主さんの「売りたいけれど売りたくない」という複雑な気持ちが
痛いほど伝わってきました。

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第76話|売主さんとご対面!

「主のいる状態のあの家に行くというのは、何だか妙に緊張するなあ」
「そうだね・・・定年後のおじいさんって伺ったけど・・・どんな方だろう?気難しかったらどーしよー。」
「きっと売主さんも、俺らのこと想像してるんだろうな。ヘナヘナした都会の腰抜けだったら困るなーとか」
「それとさ、手土産どうする?こんどわたし表参道に行くから、ちょっとオシャレなお菓子でも買っとく?」
「えーお前世間知らずだなあ!こういうときは、記号的で分かりやすいものがいいって決まってるんだよ。
ヨックモックとか、亀屋万年堂とか、ユーハイムとか、お菓子のホームラン王のナボナとかさー」
・・・そこでわたしは夫の忠告どおり、洋菓子のウェストでリーフパイ詰め合わせを買うことに。
(「真面目な味を心がけています」ってCMで言ってるくらいだから、心証よさそうでしょ?)
まったくこれは、わたしたち家族の運命がかかった「面接」なのです。おのずと気合が入りますよね。


いよいよ、ご対面当日。
この日は、不動産屋さんに代わり、売主さんと面識があり地元で顔が広いYさんと、
行政書士のTさんがご同行。
まずは「道の駅」で落ち合って、それからぞろぞろぞろと車を連ねて三芳村の家に向かいます。
景色を愛でる余裕もなくいそいそと道をゆき、すでに見慣れた家の玄関前に車を停めて降り、
居ずまいを正してから中に声をかけました。(インターホンはありません。)
「どうも、ごめんくださーい」

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第75話|売主さんに逢いにいこう!

いざ、三芳村の土地を買うぞ-!と、ドンと腹をくくったわたしたち。
これまで、知り合いの弁護士さんや行政書士さんの協力を得て、すぱっと自分の土地になりきらない
「農地」取得におけるリスクの回避策を検討してきたわたしたちですが、
ここで、もっともあてにならないけれどももっとも重要なところに、メスを入れることにしました。


それはズバリ、『売主さんと直接お逢いする』というアクションを起こすということ。
これまで、不動産屋さんを介してやりとりはしていたものの、お互いに顔を突き合わせていなかったのは、「金銭の絡む交渉は仲介者を入れた方がスムーズになる」という一般的な考えによるもでした。
しかし、やはり売り手も買い手も人間同士、相手の実態がつかめないとお互いに猜疑心ばかりが募り、
事態を前向きに引っ張る力は生まれてきません。
また、不動産屋さんから「先祖代々受け継いできた土地なのだから、真面目に土地を使ってくれる
ヒトでなければ売りたくない」という売主さんの意向も、漏れ伝わってきていたりしています。

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第74話|もう、浮気しないよ。

「この山のある方角って、どっちになりますか?」
「ええとねえ、ええと、これは・・・南・・・南西、ですかね」
そうか、南西が完全にふさがっているのか。まあこれだけ広ければ、冬でも日中はどこかが明るいだろうけれど。


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どこへ行っても、自分の目で方位を確認する夫。
うーむ。確かに南西に山がある・・・


「広いねえ!ここならビニルハウスが次の日でも建てられるんじゃない?」
浮かない顔の夫を盛り立てるように声をかけると、その声にかぶさるようにダンプカーが下の道を通る音がブ〜ン。


「高台になってるから、けっこう静かに過ごせるんじゃないかしら?」・・・また、ブ〜〜〜〜ン。
都心にいれば全然気にならないのですが、緑深いところにいると車の音が耳障りに思えるから不思議。
あるいは、わたしたちが厳密になりすぎているのかもしれません。
アノ土地よりも魅力的か??遜色はないか??って。
社長さんのご期待に添うような反応ができなかったわたしたちの、恐縮してしぼんだ空気を察したTさんは、
「いやあ、おメガネにかなっていなくてすみません〜。これからも引き続き、他にも探してみますから」
と切り上げムードを作ってくれました。


車に戻りながら、夫がぼそっと「やっぱり便器工場が真下にあると、な・・・」とつぶやきました。

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第73話|広い。平ら。太陽サンサン。だけどもね!

さて。
行ってきましたよ、2つの物件を見に。
Tさんは相変わらずいいヒトで、セールスで身を立てているとは思えないほど穏やかで親切で謙虚、
房総は相変わらずのどかで親密な自然が広がり、空気がおいしく、
ドライブしているだけで気分は上々、やっぱり房総サイコー、いい一日になりました。


でもって、その新しい物件は、どうだったかって?
よかったですよ〜。どちらもそれぞれの魅力があって、さすがTさんセレクションというおちゃめなところがあって。
1つ目は、西猪原というところにある土地で、日当たりは最高、雰囲気もなかなかのところ。
道をまたいで2つに分かれている土地だったので、高いほうにビニルハウスを建てて低いほうに家をたてようか?
などという話になりました。
難を言えば・・・これ、農地だったんですよね。農地か〜と脱力したわたしたちを、Tさんきょとんと見てました。

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第72話|恋愛と結婚は別?

付き合っている人がいるのにお見合いをするって、こういう気分なのかなあと思います。
彼氏には黙っておいて、実は「条件も人柄もよかったら、結婚はこっちと決めよっかな」
みたいな腹黒さで、それなりにウキウキしながら現場に向かうかんじ。


ついこの間まで「これが最後の恋!」みたいに一途だったくせに、その舌の根も乾かぬうちに
「恋愛と結婚は別」とも言えてしまう自分の恐ろしさよ・・・

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第71話|浮気

そんな出口の見えない状況で鬱々としていたとき、1通のメールが届きました。
懐かし〜い、アノお方からです。
「ご無沙汰しています。その後いい土地は見つかりましたでしょうか?
こちらでも、ご希望に合う物件を探していましたら、随分時間がたってしまいました。
最近いくつか、広さも日当たりも申し分ない物件が出てまいりました。・・・・」

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第70話|ストレスのあまり黒煙ぷすぷす

やっぱり、農家になるなんてむずかしいよなあ。
農作業の労働負担・助っ人の問題、土地の権利関係の諸問題、おかねの問題・・・
せっかく素晴らしい土地を見つけたのに、現実との折り合いがつかずに悶々とする日々が続きます。
タイトな条件に少しでも譲歩の余地がないかと、入手に向けて方々とやりとりする窓口になっていたわたしは
思うようにいかないことだらけでストレスがたまり、そのうち体中からぷすぷすと黒煙がたちのぼりはじめました。


被害者はもちろん、夫。
深夜に疲れて帰ってくる夫をじっとり暗い目で一瞥し、
おかえりなさ〜いのかわりに、いきなり因縁をつける妻になってしまったわたし・・・


「あなた絶対、結婚相手まちがっちゃったのよ。豪農か大地主か大富豪の娘がよかったのよ。
そうすりゃ農家資格も必要ないし、使える土地はうざうざあったはずよ。
今からでも遅くないんだから、もっとあなたにメリットのある相手と再婚すれば??」

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このブログについて

平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。

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著者プロフィール

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Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

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